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腸内フローラ【4】 ビフィズス菌と乳酸菌って、どっちがどっち?

こんにちは。
シンシアリーダイエットがんばる部 コバラ・スキスキです。

前回は、腸内細菌は、大きく3種類に分けることが出来る、とご紹介しました。

是非とも一緒に暮らしたいヤツは”善玉菌”と呼ばれている、「ビフィズス菌」「乳酸菌」ですね。
スーパーの食品売り場でも、おなじみです。
でも、単にビフィズス菌と呼ばれている菌でも30種類以上
乳酸菌においては100種類以上も確認されているのだとか?

各種ヨーグルト

どうりで、各メーカーが色んな菌の種類を使って、新製品も次から次へと発売される訳です。
一体どれを食べれば良いのやら・・・?
乳酸菌ヨーグルト

最近は、ヨーグルトだけでなく、お菓子にも含まれています!

乳酸菌お菓子




【疑 問】
○ところで、ビフィズス菌乳酸菌って同じもの?違うもの?

食品表示で良く目にするビフィズス菌乳酸菌
これって、同じようなもので、どっちを食べても変わりは無いじゃん?!
と思っていたら、どうも微妙に違うようなんです。
それぞれの特徴を調べてみました!



  【ビフィズス菌】

・住んでる場所

主に大腸(1.5m~2.0m)
(健康な人の大腸内の腸内細菌は、ビフィズス菌が大半を占める)


・個数

1兆個~10兆個


・作り出すもの

乳酸

酢酸


・性質

デリケートで、酸素のあるところでは生きられない。
乳幼児期は95%を占めている。
新生児の便が、黄色でやや酸っぱい匂いがするのは、ビフィズス菌の影響である。

しかし、離乳食が始まる頃に減少し始め、中年期に大幅に減少し、老年期にはわずか1%未満になってしまう人もいる。



  【乳酸菌】

・住んでいる場所

主に小腸(6~7m)
(大腸内には、0.1%程しかおらず)


・個数

1億個~1,000億個


・作り出すもの

乳酸


・性質

生命力が強く、酸素があっても生きていられる。



そもそも、「乳酸菌」というのは、「乳酸をたくさん作り出す細菌」の一般名である。
「乳酸菌」は菌の形から、2種類に分けることが出来ます。
「桿菌」と「球菌」です。

「ビフィズス菌」も乳酸を作りますから、乳酸菌の1種と言えますが、学術的に見ると、
「代謝産物の半分以上(50%以上)が乳酸であること」としているので、当てはまらないのです。
ビフィズス菌は、乳酸を作っても50%以下でそれ以外にも酢酸を作っているので、乳酸菌とは分けて考えられています。



○ビフィズス菌と乳酸菌、どっちを取ったらいいの?

ビフィズス菌は大腸で活動し、乳酸菌は小腸で働きますので、両方取っても差し支えないし、むしろ、両方取った方が良いと言えます。

ビフィズス菌も乳酸菌も、ヨーグルトで取ろうとすると、一日中ヨーグルトばっかり食べていないとならないような状態に・・・。
ヨーグルトが好物なら良いのですが、どうも苦手という方は、乳酸菌飲料や乳酸菌入りのチョコレートを利用しても良いでしょう。

毎日続けられる、お気に入りが見つかると良いですね!



○乳酸菌飲料は、いつ飲んだら良いの?

勤務している事務所には、ヤクルトおばさんが10時頃、やって来ました。
朝飲む習慣がある人が多いようですが、出来れば空腹時を避けて、食後に飲むのがベスト。
空腹時の胃の中は酸性が強く、せっかくの乳酸菌が死んでしまうからです。

また、アルコールと一緒に飲むのは止めた方が良い。
温度40度、アルコール度数が5%のものと一緒に飲むと、乳酸菌が死んでしまうので。

熱いお茶の場合は、お茶が腸に届く頃には、体温と同じになっているので、大丈夫。
お茶のカテキンによる抗菌作用では、乳酸菌が死んでしまうことは無いそうです。




ビフィズス菌と乳酸菌って同じようなものだとばかり思っていましたが、微妙に住み分けしたり、作り出すものが違ったりして、体の中で上手く働いているんですね~。

腸内フローラは、まだまだこれから研究が進み、新しいエビデンスが発表される分野だと思います。
今回、あえて古い文献も読み漁ってみましたが、
素人の私でも、「ここに書いてあること、古くない?」
と突っ込めるような内容箇所もあり、新旧読み比べが面白かったです。

あと数回、腸内フローラのお話は続きます。
よろしくお願いします。

シンシアリーダイエットがんばる部 コバラ・スキスキ

【参考文献】
■乳酸菌、宇宙へ行く ヘルシスト編集部 文藝春秋 2017年3月15日発行
■腸内フローラ 10の真実 NHKスペシャル取材班 主婦と生活社 2015年9月7日発行
■うんちの話 松田保秀 馬塲正三 静岡新聞社 平成6年9月30日発行
■腸がスッキリキレイになる本 松生恒夫 法研 平成22年1月25日発行
■「腸ストレス」を取り去る習慣 松生恒夫 青春出版社 2011年1月15日発行
■汚れた腸が病気を作る バーナード・ジェンセン著 月村澄枝訳 ダイナミックセラーズ出版 1998年12月8日発行
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